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神の使者 2 ライチョウ親子

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 ハイマツ帯から出てきた子供らを見守る親の心配をよそにヒナ達は元気に辺りを歩きまわる。手の届きそうなところまで平気で近付いてくるヒナもいて、こちらが下がるほどだった。
 親も人に対してさほど警戒する様子もない。しかし、上空に鳥影を見つけると鳴き声を発してハイマツの中へ子らを導いていた。

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人を恐れる様子を見せないのはニホンライチョウだけのことであり、外国のライチョウは人を見ると飛んで逃げるとのことである。これは、日本では古来から高山帯は神の領域とする山岳信仰があり、その最奥に棲むライチョウは神の使いとして崇められてきた、日本文化の賜である。

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 子供らがばらばらになって離れてしまうと、鳴き声を親があげて子らを集めていた。一羽がまだ戻っていないのを心配げに立ち上がって辺りをうかがっていた。岩を昇るのに手間どっていた子もじきに戻ってきた。安心したように再び屈んで啄ばみをはじめた。
 この子達が一羽でも多く、ワシやタカの被害から逃れ、さらに厳しい冬を乗り越えられるよう祈るような思いがした。10月末にはこの地を雪が被いはじめる。
    
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by GannkoOyazi | 2008-08-09 20:02 | ライチョウ
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