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 憧れのノゴマ

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 憧れの鳥は誰しも数々あるが、その中に必ずノゴマはあげられるであろう。
 ノゴマは、北海道や本州北部の一部の山に夏鳥として渡来し、そこで繁殖する。だから、通常は北海道でなければ平地でノゴマに出会えることはないのであるが、北海道で夏を過ごしたノゴマが冬を前に南下する渡りの途中で、羽を休めるため、いっとき決まって東京湾臨海や荒川河川に、その姿を現してくれる。それも毎年、ほぼ決まった時期に決まった場所であり、渡り鳥の正確なコンパスと暦には、ただ驚くばかりである。
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 葛西臨海公園は、三日間いただけであり情報を得たときは抜けた後だったが、荒川土手(川島・埼玉)には、二十日程もとどまっていてくれたお陰で撮ることができた。 撮ったのは29日である。情報は得ていても週末限りのバーダーであり、なかなか足を運べず、何とか間に合った。
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 ノゴマは、オリーブ褐色の体で白く明瞭な眉と顎線、赤い喉がエプロンをつけたような姿を見せてくれた。さえずる時は、この喉の赤い袋をいっぱいに膨らませるそうであり、繁殖期のそんな様子を北海道の原野
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で見てみたい欲求が、いっそうつのる思いがした。ノゴマは、野駒と表記されるようにコマドリと同じくその泣き声からの命名である。さえずりは、「チーチョ、チョチ、チロロ、チリリ」 でよくとおる高い声で鳴き続けるが、地鳴きは、「ヒッ ヒッ ヒッ」と高かったり、「クヮックヮックヮッ」と低かったりである、そうだ。
 ノゴマの出を待っている間に日が傾き後ろの野原のカワラヒワを照らす。
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by GannkoOyazi | 2006-11-01 21:40 | ノゴマ
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