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 シロハラクイナの親子

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 あのシロハラクイナに5羽のヒナが誕生した。ちょこちょこと親の後を追うヒナがなんとも可愛い。
 シロハラクイナは日本では沖縄や西表島を中心に棲息し、近年では少しずつ棲息範囲を広げつつあるとはいえ九州や四国の一部までであり関東では2002年の神奈川・三ツ池や04年の臨海公園など数例に過ぎないようである。
 そのシロハラクイナが繁殖までこぎついたのは県内はもとより東日本で、初めてのこと。快挙だ。あのオガワコマドリより、はるかに貴重な記録とのこと。
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 葦の中の営巣から毎朝6時頃に、稲田に姿を現し、田のあぜを渡って幾つかの田でほぼ一日を過ごし、夕方近くに再び葦の中へ戻るパターンであり、そのときに途中の水が溜まった休耕田で、水浴びをして見せてくれる。このシャッターチャンスを狙って昨日の午後4時頃からと、今朝も5時過ぎに土手に立った。土手にはすでにカメラの砲列があって、驚かされる。

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                                        今朝のシロハラクイナは、葦の中からいきなり道端の水溜りへ親鳥が出てきて、しばらく水浴びをしたり毛繕いをし、そのあとヒナを連れ出して稲田に向かった。
  そのときの様子が上の写真であるが、ヒナは草に隠れて、あまり姿を見ることができなかったが、5羽の無事な姿を確認し、一安心する。 きのう聞いた話では、イタチがいて、親が撃退したとのことであった。ヒナは、真っ黒な小さな体で親の周りを元気よく動き回っていた。



      日本野鳥の会埼玉県支部による記録
 6月14日に観察されて以来、二羽観察され季節的に繁殖の可能性が期待される。
 7月 9日抱卵交代と思われる行動が観察される。
 7月22日アシ原内で雛が生まれ、餌を運んでいると思われる行動が観察される。
 7月23日朝から同様な行動が見られ、11時40分頃、アシ原の下から親に連れられた5         羽のヒナが初観察された。

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by GannkoOyazi | 2006-07-30 10:36 | シロハラクイナ
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