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越冬  ヒクイナ

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 ヒクイナを撮りに行った。湧き水を源流とする流れだけに川底の石が、くっきりと見えるほどきれいな水であるが、周囲は住宅に囲まれた街中の川に、良く降りてきたものだ。越冬の記録は中部以西までで関東では初めてだそうである。
 2・3年前に、秋が瀬近くの田(大久保)で見た印象では、もっと緋色に近く、体も黒っぽかったように覚えているが記憶違いだろう。あるいは、夏羽と冬羽では相違があるのだろうか。

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 図鑑には、『額および顔から下胸にかけてはくすんだ赤褐色で、頭上以下の背面とわきはオリーブ灰褐色である。雌雄は同色。くちばしは黒褐色、足は赤い。』と、表されている。

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 川辺の枯れた葦の中に隠れたり、そっと出てきたりを繰り返していた。また、用心深く水の中を歩くこともあったが、この時は何かに驚いたのか、急に走り出した。このあと、低く飛ぶこともあったが、飛ぶよりも、大きな足を使って走ることが得意のようだ。

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 ヒクイナは夏鳥であるから、夏クイナと呼び、クイナを冬クイナと呼ぶ言い方がある。
だから唱歌「夏は来ぬ」でクイナ鳴き・・・は、ヒクイナのことである。因みにその歌詞は 
 五月闇(さつきやみ) 蛍飛び交い 水鶏(クイナ)鳴き 卯の花咲きて 早苗植えわたす 夏は来ぬ
 ついでながら、1番は、卯の花の匂う 垣根に 時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて 忍び音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
 忍び音とは、まだ泣き声に自信のない若鳥が小さな声で鳴くことであり、こまやかな自然観察や季節感に溢れていることに感心する。

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by GannkoOyazi | 2009-02-06 20:49 | ヒクイナ
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